最近では、ネット銀行で住宅ローンを契約する方もいらっしゃいますが、近くに窓口のある地元銀行と比較すると、それぞれの銀行が取り扱う「住宅ローン」について、良い点、そして悪い点それぞれあります。
今回は、そのメリット・デメリットについて改めて紹介します。
地元銀行とネット銀行の比較
項目 | 地方銀行 | ネット銀行 |
---|---|---|
金利 | 高い | 安い |
手数料 | 安い | 高い |
審査 | 見えない条件も加味して審査 | 条件審査で厳しい |
相談 | 対応可 | 不可 |
書類作成 | お手伝い有 | ご自分で |
<総論>
ネット銀行は実店舗を置かないことで運営コストをカットしているので、金利が安いことが1番のメリットとして挙げられます。但し、手数料については、総じて高い場合が多く、住宅購入時に負担が大きくなりがちです。また、住宅購入時には、大切な住宅を守るための費用として、火災保険等への加入も必要で、意外と目に見えない支出があるのも事実。一生に一度の買い物といわれる「住宅ローン」。やはり、よく検討する必要がある商品です。
<審査>
ネット銀行は、一般的に仮審査こそ早いのですが、その後の手続きで郵送による書類のやり取りが必要となるため、申込から融資までに時間がかかります。また、ネット銀行では、AI等を活用した審査がなされることで、お勤め人の方を中心に一定の条件が整う場合、審査スピードは速くなる傾向があるようです。但し、一定条件が整う方ばかりではありません。そうした場合、丁寧に収入状況、家族構成等をお聞きしたうえで審査をする必要があります。この場合、お近くの地元銀行窓口でご相談されるのが一番でしょう。
あと、住宅ローンの書類は、金消契約書の他に購入物件の資料等、多くなるのが常です。
その書類作成にあたっては、ハウスメーカーの営業職員、それから銀行員のお手伝いが必要となる場面もあるでしょう。
<相談> (団体信用保険)
相談することが大切なのが「団体信用保険」です。
団体信用保険については、住宅ローンの借主が病気やけがで、就労不能となった場合等の万一の時に、債務完済もしくは、債務圧縮に充当される保険ですが、この団信保険料については、金利の中に内包されていること、また、住宅購入時は年齢も若いことから、病気に心配ないということで軽視しがちです。
一方で、これまで取り扱った住宅ローンを見ると、総じて45歳を過ぎた体力も下り坂に向かうあたりから、皆様この団体信用保険の内容を気にされる様です。
それぞれ銀行で団体信用保険を取り扱っていますが、現在、「全疾病保障」「夫婦保障」等、各種取り揃え過去にないほど充実しています。「人生100年時代」と言われ、「二人に一人がガンにかかる。」という時代です。そういた相談を近くの銀行窓口でしてみてもいいのではないでしょうか。